こちらも、いただきもの!長野からぶどうをいただきました!深い紫色がとてもきれいな、こちらのぶどう。もちろん、種なし皮ごと食べられます。本日は「ナガノパープル」をいただきます。
ナガノパープル
こちら「ナガノパープル」は、長野県生まれのぶどう。長野県農業関係試験場で開発されて、2004年に登録されました。その深紫の見た目から、あれ?巨峰じゃないの??と思いがちですが。ナガノパープルは種なし!しかも皮ごと食べられる!味も巨峰に負けていない!という夢のようなぶどうです。
「ナガノパープル」の親は、あの「巨峰」と「リザマート」。見た目が似ているのも納得です。皮まで食べられる巨峰を目指して、皮が薄くて食べられる品種と交配されました。房や粒の大きさは、多少巨峰より小さくなったとのことですが、パリッとした皮は、適度な渋みで味に深みが出ると同時に、ポリフェノールたっぷり。一房でワイン一本分のポリフェノールが取れると言うから驚きです。
元々長野県は、巨峰の栽培が盛んなところ。特に東信地方の東御市の中屋敷は、平成天皇・皇后両陛下も視察に訪れるほどの一大産地。というのも、養蚕が盛んだった東信地方は、その桑畑をぶどう畑に切り替えてきたという歴史があるようです。地形的にも、山と川に面した水はけの良い扇状地。しかも南向きで日当たりも良く、年間降水量も少ないという気候は、ぶどう栽培にもうってつけ。最近はワインのぶどう作りにも力を入れているそうです。今回のぶどうも、実は東御市から。好きです、東御市、雷電くるみの里。
さて、濃紫色のナガノパープル。房には大粒の実が、たっぷりぎっしり。大きすぎて、その重みで、数粒転がり落ちてしまうくらい…ナガノパープルは巨峰より小さめだと聞きますが、全然そんな感じはしないです。育て方とかもあるのかも。
切ってみると、確かに種なし!種は、一房一房溶液に漬ける処理で無くすのだそうです。…大変な作業!ありがとうございます。
種の名残か、芯の部分は少し白くなっています。巨峰は種の周りがおいしい!という人もいますが、ナガノパープルはどうなんでしょうか?また、皮は実としっかりくっついていて、剥くことはできません。皮ごと食べられるのでなんの問題もないんですが、交配によってこんなに変わるんだと、ちょっと感動します。
食べてみると、皮がパリッ!噛み締めると、深みのある甘さがじわっと!果肉の濃い甘みに、皮の渋みも合わさって…おいしい!!複雑な味がおいしい〜!
皮は、ピオーネなどよりも存在感があると思います。厚み?今年の天候の影響もあるのかも?しかし、繊維質も取れるし、ポリフェノールも取れるし、自分的には全然ウェルカムです。何より、皮の渋みがたまりません!果肉も、果汁たっぷりで甘くて、くせになります。濃厚な感じ。巨峰の子供なのも納得の、とてもおいしいぶどうです。
いくつか房からこぼれ落ちた粒を、簡単にジャムに。とても濃い色の、きれいなジャムが出来上がりました。これを、パンやアイスクリームにのせて食べるのも大好き。ごちそうです。
収穫時期は、長野県では9月上旬から。爽やかなシャインマスカットもおいしいですが、濃厚なナガノパープルも最高でした!交互にずっと食べていられそう…やっぱりおいしいです。今回はいただきもので、ありがとうございました。ごちそうさまでした!
情報
名称 :ナガノパープル
登録年:2004年
出願年:2001年(長野県農業関係試験場にて開発))
分類 :早生種
収穫期:9月上旬
かけ合わせ:巨峰×リザマート
外観:果皮の色は紫黒。果粒が円で中粒。
巨峰より、大きさ果粒共にやや小ぶり。
味 :糖度は20度程度と高く、果汁も多。
甘味は高。酸味は小。渋味は無。香気はフォクシー。
皮ごと食べられる、種無し黒紫ぶどう。
皮ごと食べることで、味わいに深みが出ると同時に、ポリフェノールもたっぷり。
農林水産省 品種登録ホームページ:登録品種データベース > ナガノパープル
長野県農業関係試験場 > オリジナル開発品種 > ナガノパープル
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