こんな時期になってしまいましたが、この秋に食べたりんごを記録。この秋は、りんごをたくさん食べました！今回は、9月末に食べた、おいしいおいしい淡色りんご「トキ」です。
トキ
「トキ」は、青森県生まれのりんご。五所川原市の土岐傳四郎氏によって誕生し、2001年に登録出願、2004年に品種登録されています。
土岐さんによって作られたので「トキ」というのだと思われます。生産量も９割近くが青森県ということで、今回購入した長野県産は珍しいのかもしれません。
品種親は、りんごの王様「ふじ」と青りんごの王様「王林」。以前は「紅月」（ゴールデンデリシャスと紅玉の子ども）が親とされていましたが、今は「ふじ」の可能性が高いと言われているようです。王様と王様の子どもということで、なんとも期待が高まるりんごです。
売り場で見かけた時から、とてもいい香りがしていまして。さすが王林の子ども！という感じでした。香りが強く印象的な王林の特徴を、見事に受け継いでいます。色は、王林よりも黄色寄り。青りんごというよりも、黄色りんご。赤くない淡色系のりんごです。
形は平たい円形です。おしりの方も、あまり細くならずに、ぽってりした感じ。少しめずらしいおまんじゅう型です。黄色の淡色りんごなので、色は全体的に黄色で均一ですが、日に当たった箇所が、場所によって薄く赤く色づいています。ほっぺにほんのり紅がさしたようで、なんともほっこりします。
切ってみると、果肉はシャッキリ！しっかり固め。
果汁もたっぷりで、みずみずしいです！
食べてみると、歯ごたえのいい果肉から、果汁がたっぷり溢れてきます。すごくジューシー！もはやこれは水分補給！甘みもしっかりあります。酸味は控えめで、より甘みに集中できる味です。そして、とってもいい香り！
果汁がたっぷりなのと、香りも相まって、爽やかで優しい甘さになっています。個人的には「青りんご」と聞いてイメージする、理想通りの味と香り。世の中の青りんごフレーバーは皆、この「トキ」を目指しているんじゃないかと思うくらいです。（青じゃなくて黄色ですが）
結論、すごくおいしい。さすが、安定のふじの子ども。赤くないからって、ちょっと油断してました。本当においしい。びっくりするぐらいおいしいです。
今年は、店頭にも9月下旬から10月いっぱいくらいまでありまして。お値段も良心的。近所のスーパーでも入手できるという、とてもありがたいりんごでした。ふじの前は、これかな…と思ったり。長野県産がめずらしいからか、今まで食べたことがありませんでしたが、今回とても勉強になりました。ごちそうさまでした！
情報
名称 ：トキ
登録年：2004年
出願年：2001年（青森県五所川原市の土岐傳四郎氏によって誕生）
分類 ：中生種
収穫期：9月下旬〜10月中旬
かけ合わせ：王林×ふじ（以前は紅月と言われていた）
外観：大きさは中。果形は円。
黄色の地色が、ほのかに赤がさす。
味 ：果肉は黄白。果肉は緻密。
甘味は中。酸味は弱。果汁は多。
爽やかな香りが特徴。
ほんのり紅さす淡色りんご。
爽やかで優しい甘さ。おいしいおいしいりんごです。
農林水産省 品種登録ホームページ：登録品種データベース > トキ
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