なんとも迫力のある、こちらのりんご。深い紫紅色に、ずっしりとした重さ。強い甘みに、うれしい酸味。歯ごたえもパリッパリ!本日は、色、味、歯ごたえ、全てに深みのある驚きのりんご「すわっこ」です。
すわっこ
こちら「すわっこ」は、長野県下諏訪町生まれのりんご。1993年に、個人の方が「世界一」の自然交雑実生の中から選抜・育成したりんごだそうで、2004年に登録出願、2006年に品種登録されています。
下諏訪町は諏訪湖の北側の地域。諏訪湖には「すわっこランド」という、温泉・スポーツ施設もありますし、産地がとてもわかりやすい名前だと思います!
「すわっこ」自体も、9月の中旬〜下旬にしか出回らない珍しいりんごですが、その親の「世界一」も超希少種。青森生まれの大玉りんごで、なんと1kgを超えるものもあるんだとか!?大きさが「世界一」なんですね。残念ながら、未だお目にかかれたことがありませんが、その大きさから、贈答用にされることが多いんだとか。いつか出会ってみたいものです。
すわっこも、世界一の血を引いているだけあって、果実は大玉。持った時の重さも、ずっしり来ます。
色は、濃い紫紅色。迫力があります。一般的に、りんごは気温が高いと色づきにくく、夏りんごなどは赤くするのが大変と聞きますが、すわっこは、気温が高くても色づきやすいんだとか。おしりの方まで、しっかり色づいています。
切ってみると、なんと蜜入り!今年初めての蜜入りりんごです!部分的に蜜が入りやすい品種なんだとか。すごくうれしい!
果肉は、しっかりと硬くて、切り分けるのが大変なほど。果汁もたっぷりで、滴るくらいに溢れてきます。
食べてみると、硬さしっかり!カリッとというか、もはやバリッと!!すごく歯ごたえがあって、気持ちいいくらいです。
果汁もたっぷりでジューシー、甘さもしっかりあります。酸味は控えめですが、何やら味に深みがあります。渋み?旨み?他のりんごにはない、珍しい味わいです。
大玉ですが、決して大味ではなく、全てにおいて詰まっている印象。重厚で大満足できる、とてもおいしいりんごだと思いました。
出回る時期が短く、熟しすぎると味も歯ごたえも、どんどん変化していってしまうそうで。多分育成が難しいりんごなのかなと。今回は、とてもいいタイミングのものに巡り会うことできました。今まで、あまり見かけたことがありませんでしたが、やはり諏訪周辺で出回ることが多いんですかね。ぜひまた、来年も食べたいです。ごちそうさまでした!
情報
名称 :すわっこ
登録年:2006年
出願年:2004年(長野県下諏訪町にて誕生)
分類 :中生種
収穫期:9月中旬〜下旬
かけ合わせ:世界一×(自然交雑実生)
外観:大きさは大。果形は長円。
黄緑の地色が、紫紅に着色。色の強さは濃。
味 :果肉は黄白。果肉は緻密で硬め。
甘味はやや高。酸味は弱。果汁は多。
部分的に蜜が入る。
濃い紫紅色の大玉りんご。
色、味、歯ごたえ、全てに深みがある驚きのりんごです。
農林水産省 品種登録ホームページ:登録品種データベース > すわっこ
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