とてもきれいな青りんご。こちらは、イギリス生まれの調理用りんご。酸味が強いのが特徴です。本日は「ブラムリーアップル」をいただきます。
ブラムリーアップル
こちら「ブラムリーアップル」は、イギリス生まれの青りんご。正式名称は「ブラムリーシードニング」ですが、シンプルに「ブラムリー」とも呼ばれています
1800年代前半に、女の子が撒いた種が偶然芽を出し、その土地がブラムリーさんの手に渡り、その木から苗木屋のヘンリーさんが挿し木をして、りんごを売り始めたのが始まりと言われています。
イギリスでは、実にりんごの生産量の半分近くが、このブラムリーだとか。ジャムにタルトにパイに料理にと、調理用として広く使われており、生活に溶け込んでいるりんごだそうです。こういうりんごを、クッキングアップルと言うそうです。
日本国内では、あまり見かけない品種ですが、それもそのはず。日本のブラムリーは、小布施町出身の方が尽力して、英国王立園芸協会に何度も交渉して、検疫所での一年間の検疫期間をも経て、1990年にたった1本の穂木として、入ってきたのだそうです。
それから、そのひと枝を、小布施町で大切に大切に育てて、少しずつ接木して増やしていって、英国王立園芸協会や長野県果樹試験場の協力も得て、まずはなんと役場の職員さんが栽培して、少しずつ専門の農家さんも増えて、現在の生産に繋がっているのだとか。
そんな貴重なブラムリーアップル。もちろん、今回も小布施町産です!
形は平ためで特徴的。遠目で見ると、まるで青い柿のよう。実の上部もしっかり盛り上がり、枝の部分が中に沈んで見えないほど。表面も白点はありますが、なめらかです。ベーグルみたいで、すごくかわいい。
切ってみると、しっかりと硬い質感。こうして見ると、左右はもちろん、上下も対照的な形で、今まで見慣れたりんごと違いますね。海を渡るってこういうことか…
果汁はしっかり。潤ってます。香りも!青くて爽やかな、いい香り!
調理用とは聞いていたんですが、好奇心からまずは生で食べてみますと…
すっっっぱ〜!でもうま!目が覚める味がします。すごく爽やか!
皮の有無で、青くて渋い風味が入ったり入らなかったり、印象も大きく代わります。皮を剥いたら、正直全然生で食べられる。むしろおいしい…!生のまま、サラダにもと聞いていたので、納得です。そして、何かの味に似てるんですよね…う〜ん、なんだろう。出てこない。気になる。
そして引き続き、調理用りんごの真骨頂。まずは、基本のジャムにしてみました。刻んだブラムリーに、砂糖をふりかけて、電子レンジで加熱。わずか1分でグツグツ沸騰、わずか3分でとろけて完成しました。早い!熱を加えて溶けやすいとは聞いていましたが、パンを焼いているうちにジャムが出来てしまいますね。そして味の方は…おいしい!!!
酸味が…酸味がしっかりあって…味がしっかりしていて、ものすごくおいしいです。なんなの?酸味は旨味になるの??いつものジャムの5倍くらい、複雑な味がして、おいしい。これは、愛されるわけです、ブラムリー。納得です。
次は、アップルパイを作りたい!!また絶対買います。料理のソースにも間違いなくおいしいと思いますが、自分では作れないので、食べに行きたくなります。これは…一度知ってしまうと、他のりんごでの料理に戻れないかも…ある意味恐ろしいりんご。知れてよかったです!ありがとうございます。ごちそうさまでした!
情報
名称 :ブラムリーアップル(ブラムリーシードニング)
誕生年:1800年初頭(イギリス ノッティンガム州サウスウェルにて誕生)
収穫期:8月下旬
主な産地:長野県小布施町
外観:重さは300g〜400gと大きい。果形は扁円形。
緑色。一部にやや赤みを帯びることもあり。
味 :果肉は白く、緻密で硬い。
果汁は多い。甘味はなし。酸味は強。
イギリス生まれの調理用りんご。強い酸味が加工にぴったり。
果肉は硬いが、熱ですぐとろける。爽やかな香りも魅力。
小布施屋Webページ:小布施屋 > 小布施屋の農産物 > ブラムリー
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