8月に入って、本格的に夏りんごの季節が始まりました。こちらは、歯ごたえシャッキリ、しかもジューシー。さっぱりとした甘酸っぱさが、夏にぴったり!本日は、かわいらしい夏りんご「夏明」(なつあかり)をいただきます。
夏明(なつあかり)
こちら「夏明」(なつあかり)は、長野県長野市生まれの夏りんご。2006年に登録出願、2008年に品種登録。「夏あかり」と書く人も多いみたい。岩手生まれの「さんさ」と、群馬生まれの「陽光」の掛け合わせ、かわいらしいサイズの夏りんごです。
「さんさ」は、もともと小ぶりで甘酸っぱい「紅玉」のお孫さん。その子供の夏明が、コロンとかわいらしいのも納得です。
「陽光」(ようこう)は、超有力交配種「ゴールデンデリシャス」の自然交配種。「ゴールデンデリシャス」は、「王林」や「ジョナゴールド」、「シナノゴールド」や「シナノドルチェ」の親でもあります。安定感抜群なんですかね。
こう見ると、「紅玉」から始まって、「あかね」、「さんさ」、「夏明」と、だんだん収穫時期が早くなっていくので、早生りんごの開発の進化を感じちゃうなぁと。ついに「夏明」で8月上旬収穫にまでなっています。
夏明の色は、黄緑の地色に、陽に当たった部分が赤く色づきます。
今回のりんごは、頂上部分にちょっと茶色いサビが出ていますが、種類的には、サビは出にくいみたいです。確かに、一緒に並んでいた他のりんごには、出ていませんでした。(でも、赤が濃かったので、これにしちゃいました!)
大きさは今回は200gほど。小ぶりの食べきりサイズです。形もコロリと可愛らしく、つい眺めていたくなります。
切ってみると、果肉はきれいな白。しゃっきりしていて、楽しみです。蜜は入っていませんが、元々入らない品種だそうです。夏りんごは入らないし、入っていない方が、真夏は食べやすそうですよね。
果汁は多め!香りは、ほのかに感じる程度。果肉が真っ白で本当にきれいです。
食べてみると、おお!夏りんごなのに、シャキッとした歯ごたえが感じられます!果汁も多めで、ジューシーです。これは夏にうれしい!味は、甘味も酸味もしっかりしていて、さっぱりとした甘酸っぱさが楽しめます。
小ぶりで食べきれるサイズ。皮もサビさえ出ていなかったら剥かずに、丸かじりでもおいしいと思います。歯ごたえもシャキッとしてますし、味もしっかり、果汁も多め、夏りんごでこれはすごいと思います。徐々にりんごの季節に入ってきた!と感じられる貴重な夏りんごでした。
情報
名称 :夏明(なつあかり)
登録年:2008年
出願年:2006年(長野県長野市において小口吉寿朗氏が交配)
分類 :極早生種
収穫期:8月上旬
かけ合わせ:さんさ×陽光
外観:重さは180〜200gほどの小さめ。形は円錐形。
色は黄緑地で、陽に当たったところが赤くなる。
味 :シャキッとした食感。果汁多め。
甘味は中。酸味も中。蜜は入らない。
香りはほのか。
歯ごたえシャッキリ、しかもジューシー。
さっぱりとした甘酸っぱさが、夏にぴったり!
農林水産省 品種登録ホームページ:登録品種データベース >夏明
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