この季節だけ。数日間だけの貴重なお味。
今回は小布施町の桜井甘精堂「舟流し栗ようかん」をいただきます。

舟流し栗ようかん

こちら、栗菓子で有名な桜井甘精堂の栗羊羹。昔ながらの竹の皮に包まれた、何とも雰囲気のあるお菓子です。

（原材料名：栗・砂糖・寒天、以上！）

『桜井甘精堂』さんは、江戸時代から栗菓子を作ってきたという老舗中の老舗。栗羊羹をはじめ、栗かの子、落雁などが有名です。小布施を中心とした長野県内の店舗をはじめ、都内の百貨店でも販売されています。最近では、軽井沢駅の旧駅舎にカフェができたと聞きました。ぜひとも、行ってみたい！

（「舟流し栗ようかん」とは、練り上げた栗ようかんを大きな木の容器（これを「舟」といいます）に流し込んで固め、注文に応じて切り分け、竹の皮に包んだものです。昔、ようかんはこうして店頭で売っていました。昔ながらの製法で作った、新栗ならではの風味をどうぞご賞味ください。）

「舟流し栗ようかん」は、江戸時代の製法そのままに、採れたての栗を一気に練り上げ、舟と呼ばれる容器に流し込んで固めた羊羹だそうです。

そもそも、通常の栗羊羹は、前の秋に取れた栗のペーストから作られているとのこと。（知らなかった…毎日栗を蒸すところから始まると思ってた…）桜井甘精堂では、秋の収穫期に30～40日ほどかけて１年分の栗のペーストを製造し、それを保管して必要に応じて使っているそうです。（生栗が年中あるわけないし、そりゃそうですよね。勉強になります）

ただし、この舟流し栗ようかんは、栗のペーストからでなく、その秋に収穫した生栗から、そのまま練り上げられて作られているんですね。「採れたての栗を一気に練り上げ」って、そうゆうことなんですね、そういう特別なことなんですね。「舟」というのも、羊羹を流して固める容器のことだそうです。しかもこの羊羹は木製の型で作られているとのこと。

この商品は長野県内でも、新栗の取れる季節の３日間限定の販売だそうです。今回は『銀座NAGANO』での１日限定販売。なんとか購入できました。お日持ちの関係で通販もしていない商品とのこと（確かに賞味期限は当日入れて２日間）、まさか手に入るとは思いませんでした。期限内に売り切れなければ困るのに…勇気あるなあ、アンテナショップ！

竹皮を開いてみると、羊羹は薄い和紙に包まれていました。ここまで昔ながらで、徹底しています。きれい…

和紙をめくると、ほのかに栗色の羊羹が。つるりと滑らか。栗の渋皮なのか、黒い点々がところどころに見えています。本当に栗からそのまま作りました感がして素敵。

切り分けてみると、栗の色がより際立ってきれいに。重さはそこまでない感じです（とらやに比べれば）。

食べてみると…栗っ！！
栗です。栗だわ。栗なの。これ。

極上の栗きんとんみたいな。栗の風味がしっかりしている、というよりは、栗そのものを食べている気になってきます。味はもちろん、香りもいいのかなぁ。すごい。羊羹を食べるつもりで口に運ぶと、びっくりしてしまいます。甘さもちょうどよく、栗の風味を消さない。けれど、お菓子として満足する甘さ。うれしい。

（裏面）
羊羹の下面も、砂糖がシャリシャリしておいしい！砂糖が敷いてあるのか、重さで下に溜まるのか。これがいいアクセントになって、食べていて楽しいです。

そして、栗の風味のせいか、ちょうどいい甘さのせいなのか、何切れでもするするいけちゃいます！食後でおなかいっぱいでも、するする入ってしまう恐ろしさ。お日持ち中に食べきれるかな…という心配は一切しなくてよさそうです。止まらない…！

飲み物は、栗の風味もあり、砂糖のシャリ感もあり、抹茶を合わせて飲みたくなります。今回は（早く羊羹が食べた過ぎて）抹茶入りの緑茶にしてしまいましたが、次回（来年！？）は、ひと手間かけてみたいところです。

さて、こんなにおいしい栗羊羹、また食べたい！となりますが、年に数日だけの販売ということで…また来年！絶対また買いたいと思います。この季節だけという、何とも貴重なお味、ありがとうございました！

（ごちそうさまでした！）

情報（商品記載）

品名：新栗舟流し栗ようかん
名称：生菓子
原材料名：栗、砂糖、寒天
内容量：一棹
賞味期限：（購入時点、当日入れて二日間でした）
保存方法：10℃以下にて保存
製造者：（株）桜井甘精堂 長野県上高井郡小布施町小布施2460-1
TEL：026-247-2132
生ものにつきお早めにお召し上がりください。
同工場内にて、小麦、そば、卵、乳を含む食品を製造しています。

お店ウェブサイト：https://www.kanseido.co.jp
オンラインショップ：https://www.kanseido-shop.com

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